即戦力の人材を採用したのであれば、経験を活かせる仕事を担当してもらうことで会社の利益に繋がる。
しかし、新卒や未経験の人材を採用した場合、どのような職種で働いてもらうのかを決めるのは全て採用した会社側が判断することになる。
つまり、会社側が人材の適材適所を見極めることが重要になるのだ。

適性のない仕事を担当させてしまった場合は、予想していた成果が出なかったり、成長を下回ったりなどの状況が考えられる。
人材の仕事に対する姿勢が最も大切ではあるが、配置した会社側にも責任は生じる。
人材の適材適所を考え職種を割り当てるためのポイントは、入社してから様々な仕事を経験してもらうことだ。
入社からずっと同じ仕事を担当する考え方は、スペシャリストを育てる上では効果的である。
しかし、必ずしも全ての人材がスペシャリストに育つとは限らない。
そのため、入社後数年間はいろいろな仕事を担当させ、その中で最も成果を出した仕事を担当してもらうことで、会社にとって欠かせない人材に育てるべきだ。

その上で、いろいろな仕事を担当させる際は、上司がしっかりと人材の働きぶりを見ておくことが重要になる。
また、働きぶりだけではなく、本人の意見も参考にしなければならない。
経験してきた中で得意な仕事と苦手な仕事について質問し、会社側の判断とその社員の意見が一致すれば、適材適所の職種を発見するのは難しいことではないだろう。
ただし、会社側と社員本人の考え方が異なる時は、さまざまな角度から評価を行い、慎重に判断すべきである。